「自粛」について本気出して考えてみた
熊本で大地震が起きた。熊本から近い我が家も連日の余震で不安な日々を過ごしている。
福岡では情報でしか伝わってこなかった東日本大震災の事が、今更ながら感覚として少し理解出来たような気がした。想像していた以上に怖い。
その東日本大震災の時にも議論が起きた「自粛」について。今回の熊本地震が起きた翌日以降のイベントは色々と中止になったようだ。九州で行われる野球やサッカーの試合が、観に行く人達の安全を考慮して中止されるのは理解出来る。しかし、東京ディズニーシーの記念セレモニーが中止になったり、CMも東日本大震災の時のようにACばかりになっている。
誰に対しての「自粛」なのだろうか?
家族が亡くなった、家が全壊した、自分が怪我した、そんな状態の時に、楽しそうなイベントだとかテレビ番組だとかやってるのを見聞きして、「止めてくれ」と思う人がどれだけいるのだろうか?それどころではないだろうし、嫌なら見ない。
実際に被害には遭っていないが地震のニュースを聞いて勝手に自粛ムードにさせたがる奴らがいる。何時でも雰囲気で物を言う奴らだ。そんな奴らの顔色を伺って企業は「自粛」せざるを得なくなってしまう。
被災者の方々の不安な日々を想像したり、亡くなった方々の冥福を祈るのはとても大切な事だ。僕も身内に不幸があった時にはしばらくの間楽しい事に罪悪感のようなものを感じたりする事もあった。しかしそのような感情を公のものに求めるのは間違っていると思う。そもそも毎日病気や事故で何処かの誰かは亡くなっている。それはそれに関わる人達の中で気持ちを整理していくものだ。
僕は募金等の「応援」は出来る範囲でやりたいが、「自粛」は誰にもして欲しくない。今回のような事案で「自粛」する、させる事に何か明確な意見をお持ちの方がいたらコメント下さい。
今回の震災に遭われた方々が、1日でも早く元の生活に戻れますように。