NUMBER GIRLを福岡で観た(2019年9月8日福岡DRUMLOGOS)
ナンバーガールが復活する。
2019年2月15日、仕事の昼休み中の事だった。友人からのLINEで知った。友人の情報に従いTwitterを開くと、ナンバーガールの公式アカウントが
【お知らせ】
— NUMBER GIRL (@numbergirl_jp) 2019年2月15日
RISING SUN ROCK FESTIVAL 2019 in EZOへの出演が決定致しました。#numbergirl#ナンバーガール pic.twitter.com/BeB91y7kEV
とツイートしていた。ナンバーガール公式ホームページ狂う目が復活し、向井秀徳のコメントが掲載されていた。要するにナンバーガールが再結成しライブをやるとの事だった。
その日は仕事帰りに「シブヤROCKTRANSFORMED状態」を聴いて帰った。
3月8日、全国ツアーTOUR「NUMBER GIRL」が発表された。福岡の会場はDRUM LOGOS。
思わず「ちーーがーーうーーだーーろーー!!!ちがうだろ!!!」と叫んだ。DRUM LOGOSのキャパは約1000人。当たる訳がない。解散後も増え続けたであろうナンバーガールファンだけでも結構な数いるはず、更に様々なミュージシャンがナンバーガールの影響を公言しており、ナンバーガールファン以外にも「一度でいいから見てみたい」的な笑点イズムで応募する輩が後を絶たないだろう。ZEPP FUKUOKA 2daysでも足りない。7days演ってくれ。嘘だらけの。むしろ福岡ドームで演ってくれ。そう思いながらダメ元で応募した。
当たった。その瞬間僕はスピードワゴン小沢さんの言葉を思い出していた。
「M-1の決勝ってさ、決勝に行きたい!って想いが強い人から順番に行けるんだよ」
どうやら僕はナンバーガールのライブを観たい人ランキングトップ1000位以内には入れたらしい。すぐに友人にチケットが取れた事を伝え、一緒にナンバーガールを観に行こうと誘った。もちろん即決。どうやら友人は応募すらしていなかったらしい。なんやその度胸。度胸なのかどうかも分からんけど。
当日まで落ち着かない日々を過ごした。「ナンバーガールのライブが観られる」よく意味が分からない。ナンバーガールが再結成してライブをするってこと?ほんとに?ソースあんの?ソースあんならすぐ出せ状態だった。ナンバーガールの音源を聴き返しまくった。なんなら「Marquee Moon」も聴きまくった。チケットが届いても実感が湧かなかった。この紙切れ1枚でナンバーガールのライブが観られるの?そんな事ある?そもそも自分の感覚だとナンバーガールのライブは10万くらい出さないと観られないはずだから、この6480円のチケットは偽物か?当日ロゴスに行ったら「ドッキリでした」みたいな感じで終わるのか?そもそもナンバーガールって何?メンバーは?どんなバンド?出身地は?恋人はいるの?調べてみました!
とにかく色々な事を考えていた。
当日。昼過ぎに友人と天神で落ち合う。「シラフでナンバーガールを観るわけにはいかない」との友人の提案に乗っかりアサヒスーパードライを流し込む。正にDrunk Afternoon。酩酊の限りをつくしロゴスに到着。物販でTシャツを買いIDチェックも済ませた。チケットを勝ち取った知人達と少し話して、すぐ入場となった。入場して約1時間、1曲目予想だとか聴きたい曲だとかベタな事を話しながら過ごした。想えば一緒に観に来た友人とは2002年、解散前の福岡ラストライブとなった久留米大学のライブも一緒に観に行った。その時はお互い中三、それまでまともに話したこともなかったのにそれから仲良くなり、一緒にバンドをやり、なんやかんやと17年後にこうしてまた一緒にナンバーガールを観ることになるとはなあとセンチメンタル過剰な気持ちにもなりつつ、ひたすら開演を待つ。開演時間になり会場が暗転し「Marquee Moon」が流れる!その瞬間の歓声は間違いなく17年間待ち続けた者たちの歓声だった。今まで観てきた色々なライブのどれとも全く違う歓声だった。イメージとしては士気が最高に上がった軍勢といった感じであった。
(↑ライブを観にいった証拠写真。稲妻フォントで頑張ってくれているが少々読みづらい)
ライブは秒で終わった。気が付けば真っ暗闇の長浜公園だった。
ライブ中はとにかくアヒト・イナザワ、向井秀徳、中尾憲太郎、田渕ひさ子、この4人が一緒に演奏している!!!4人が存在している!!!という感動であった。当然4人の事はZAZENBOYS、bloodthirsty butchers、VOLA&THE ORIENTAL MACHINE、SPIRAL CHORD、toddle等で実際に観たことがあるのだがそれでも、4人が同じステージに存在している!!!という気持ちであった。
感想は正直に言えば、人生最高のライブではなかった。普通のバンドが100点叩き出す所をナンバーガールは2兆点くらい叩き出してくれるのだと思っていたけどそうではなかった。200000点くらいだった。こんな気持ちになったのはサマソニでRadioheadを観たとき以来だった。Radioheadも宇宙人みたいなライブやってくれると期待していたのだけれど、「なんだよ!めちゃくちゃすげえ地球人じゃん!」という感想だった。 この気持ちは誰にも伝わらないかもしれない。
その後は居酒屋で友人達と色々と語り合った。友人達と別れ、終電に乗って帰った。電車の中で一人、もしナンバーガールがいなかったら、もしナンバーガールと出会わなかったら会う事のなかった人、経験する事のなかった出来事、見られなかった景色、色々な事を考えた。というかそもそも僕の人生は誇張でもなんでもなくほぼ全て、ナンバーガールから繋がっていったもので構成されている。ナンバーガールには足を向けて寝られません。
後日Twitterとかで色んな人の感想を検索したりして、ふと思った事は僕はナンバーガールをこじらせているのかもしれないなと思った。でもこの感情はたぶん死ぬまで持ち続けることになるだろうし、そんな気持ちをぶっ飛ばしてくれるのがナンバーガールだとも思っている。糞ウザい古参ファンだと思われようが、「そんなんでナンバーガール最高!とかいってんの?」とか思っちゃう。
ここまで好き放題書いたので最後まで好き放題書きますが、ナンバーガール周りの関係者の方、ナンバーガールトリビュートアルバムはまだでしょうか?再結成発表の時絶対出るだろと思ってたのにもう1年以上経つんですが。是非ともよろしくお願いします。
最後に凄くベタなチョイスですがナンバーガールのカッコいいライブ映像を。なんだかんだで結局はこれが透明少女のベストライブじゃないでしょうか。僕は100万回観ました。今100万1回目を観ながらこの文章を書いています。皆さんも最低1万回は観ましょう!!!乾杯!!!